みちのく宮城の小京都
村田町は、宮城県の南部に位置し、古くから山形と仙台を結ぶ交通の要衝として栄えてきました。その歴史を物語るように豪勢な土蔵や門が町のいたるところに残っている。また、町の中央には白石川の支流である荒川が南北に流れ、あちこちに大小の橋がかけられ、それらもまた風情のある風景を作り上げています。
昭和61年、地形や歴史等が京都に似ていることから全国京都会議に加盟し、以来、みちのく宮城の小京都として観光宣伝を行っています。
町の中央部には伊達家の菩提寺である龍島院があります。ここには、京都の詩仙堂住職が造形指導した見事な池泉観賞式庭園があり、5月から6月にかけてサツキ、ツツジがいっせいに咲き誇ります。
毎年10月10日には、800年の伝統を今に伝える布袋祭りが行われる。高さ2メートルを超える布袋人形が、手と頭を巧みに動かし、笛や太鼓に合わせて踊る。
この祭りの伴奏は、一の谷で悲壮な最後をとげた平家の若武者、平敦盛が奏でた「青葉の笛」である。源平合戦で敗れた平家の落武者が村田まで逃れ、この笛の音を伝え続けてきたのだと言われています。
それにいつしか山車やあやつり人形も加わり、現在のように優雅な布袋舞いが完成したと言われている。さらに江戸時代になると、お囃子に太鼓が加わるようになり、布袋人形も登場。七福神に仮装した人たちも行列に参加するようになり、ますます賑やかさを加えてきた。町の一大イベントとなっているこの布袋祭、蔵の町並みを練り歩く様子は、小京都村田独特の風情があります。
住所 | 989-1305 柴田郡村田町大字村田字西田51 | 電話 | 0224-83-2267 |
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URL | http://www.murata.miyagi-fsci.or.jp/ | FAX | 0224-83-5830 |
備考 |