（河南地区）
　自然公園旭山は県立公園として松島に次いで二番目に指定された古い歴史をもつ霊峰で、山頂一面の芝生は奈良若草山を偲ばせます。広がる展望は人々の想いをはるか遠くへと誘い、中腹に見事な子持石に囲まれた旭山観音堂があり、京都の清水寺観音堂の様式を持つ華麗な堂宇、本尊聖観音像は「国方林三」の作で国宝級といわれております。
　麓には慈覚大師が開基したといわれる「宮城十七寺」の一つに数えられる箱泉寺があり、境内には大師が霊水を供えようと独鈷（どっこ―密教で使う仏具）で掘ったと称される泉水「独鈷水」又、袈裟を掛けたという「枝垂栗」の古木はあまりにも有名であり、みやぎ新観光名所百選に入選いたしております。

（桃生地区）
「植立山公園」
　寺崎・中津山住宅地西方、旧北上川のほとりにある自然堤防が「植立山公園」です。44000m2の広さを誇り、およそ 1 千本の赤松が通年緑をたたえ訪れる人々にやすらぎを与えてくれます。すぐ隣の旧北上川河川敷は芝生広場、スポーツ施設、親水公園と付近一帯が植立山公園とともに広大な自然公園として生まれ変わりました。

「はねこ踊り」
　宝暦、天明、天保のころ打ち続く凶作や飢饉に、村人達の生活は非常に苦しかった。そんな折、予想もしない大豊作に恵まれ村人達はこれに歓喜して、思い思いの格好で面白おかしく踊り回ったのが「はねこ踊り」と伝えられています。はねこ踊りは打囃子に合わせて踊り回るにぎやかな踊りで、笛・太鼓ではやしたてると娘姿にふんした若者と女が踊りながら町を練り歩き、その中に道化役も加わり、一段と盛り上がりを見せてくれます。